「打倒 三島康幸!!」
                     岸和田市役所陸上部  庄司 彰義

今となってはもう三島さんと同じレースで勝負することはできない。
でも三島さんが 亡くなってから、ベストタイムである2時間37分に
近づきたい!そう思うようになった。
三島さんとは今まで一緒に練習したり、陸上部のメンバーとして駅伝に
参加したことは何度もあるが、同じレースに出場したことは1度もない。
ライバルとか、勝ちたいとか思ったことはなかった。ただ同じ走る仲間という
感じであったし、この人にはかなわない。そういう思いがあったように思う。
 「庄司くん、もっとスピード練習せなあかんで!」「しんどいときにしんどい
練習せなあかん!強くなられへん!」そんなこと言われたのを今でも
練習中に思い出す。
 ここ数年は三島さんもバリバリ走るという感じではなくなったが、やはり
三島さんの存在は大きかった。トライアスロンやマラソンのレース後、
何気なくリハビリ室へいって結果報告する、それが自分の楽しみでもあった。
 パラリンピックに出た頃の三島さんはかなりの練習をしていたと聞いた。
できればその頃の三島さんと一緒に練習したいものである。中央公園を
今まで何万周と走ってきたのだろう。毎日仕事帰りに中央公園を
15周(18キロ)くらい走っていたといっていた。
 昨年の厚生会の駅伝が三島さんと走る最後となった。今となっては
いい思い出である。
 2時間37分。はっきりいってこのタイムをぬく自信はない。
でもこのタイムに近づいたら、墓参りにいって、記録証をみせつけて
やりたいと思う。
 打倒 三島康幸である!


追悼文目次へ | 三島夫妻ページトップへ | ホームページへ

本文終わり