「NSVA ラン&ウォーク講習会 & 伴走(歩)教室」 in大阪
2006年3月19日(日) 大阪府立盲学校
箱谷さんのレポートです

今日は昼過ぎから開講される「伴走ガイド講習会」にスタッフ兼受講生で参加。

11:00に長居の福山楼(中華料理屋さん)で待ち合わせ兼お昼ごはんを食べる。
ここの料理は美味しくて安くて♪量もタップリ〜。
大抵は一品でおなか一杯になります。 毎月隔週日曜日の伴走練習会の後はみんなでここに寄りワイワイ言いながらお昼を頂く場所でもある。 大好きな焼きそばを注文♪(今回はビールは我慢した・・笑)

そこから講習会場である我孫子「大阪府立盲学校」までJRで一駅移動する。
駅にはいつもの顔ぶれが賑やかに勢ぞろい〜♪
ブラインドの方・晴眼者がそれぞれペアになり移動開始。
今日のスタッフとしての役割は交差点等に立ち駅から会場までの道案内役。Tさんとペアになっての1時間なんやかんやとしゃべりながら・・・・途中みぞれが降ってきたり(涙)と寒くてひもじ〜(笑)思いをしながらも開講時間が迫り撤収(!)

14:00〜16:30の講習会開始。
@体育館での講習・講師=宇佐美彰朗先生・鈴木邦夫先生
・講話(ガイドをするということ・歩く・走るの違い等〜)
ブラインドの方にとってのより良いガイド(ここでは伴走)は、ガイドの気配り・目配り・工夫によってブラインドランナーが、まるで一人で走ってるかのように快適に走れるんだろうと感じたし、 今まで以上に多方面に配慮する事ができれば良いなと考えた時間でした。
体育館で鈴木邦夫さんの講義を聞く (クリックで大きな写真が開きます)

A実技〜アイマスクを装着=歩く・走るを体験。
晴眼者同士でペアを組み一人がアイマスクを着けもう一人がガイドする。
私もアイマスク装着=まず感想が「不安・怖い」という事。
だからガイドをする人への信頼度は重要で信頼度が低いと常に恐怖感との戦いになる事を実感。 視覚が失われるため=聴覚が異常に敏感に働こうとする。
少しの音・声を情報収集の材料として拾おうとする本能。 又、周りには誰も居ないのに声がしただけで見えない壁を感じ 一瞬にして体が硬直する恐怖心。 階段は上りより下りが本当に怖い。
体育館の中をグルグル回るともう「ここはどこ?私は誰?」の 状態になる。

B屋外(運動場での実習)ペアリング交代・トレーニング等 実際は屋外での活動が主なため外での実習は当たり前だが、 アイマスクを装着した状態での感想を述べると「怖さが倍増」。 色んな生活音は外の方が多いのは当たり前だが、耳に入ってくる音を認識するまでの時間は予想外にかかります。
普段は何とも感じない事でも視覚を奪われることによって身がすくみ行動範囲が縮小されるブラインドの方の日常の不便を数十分で思い知る事になりました。(ブラインドの方の行動範囲が狭いという表現ではありません) トレーニングとしては室内用(柱につけたチューブを腰に回して引っ張る筋トレ・ペアトレーニング)
2人でチューブを使っての練習 (クリックで大きな写真が開きます)
例えば広い場所で電信柱様のポールにリング状のヒモをつけて、その柱を中心にジョギングする。周回カウントのためにラジオを置いておき音の周辺に来たら「一周〜」というように・・。
今日の講習会へは参加できて本当に良かった。
今後、長居の伴走の際に少しでもブラインドの方の走りよいガイドが出来たらいいな〜。と心底感じた半日でした。 嬉しい再会♪私が伴走をし始めた約5年前に長居の練習会に参加した際、初めてペアになり色々教えてくださったMさんと偶然にも再会。あの日最後の練習会参加で富山に移転されたのだけど・・・そのMさんはなんとバリバリのウルトラランナーでもあった・・・。すごい人はやっぱりすごい・・・・。
(箱谷さんの文章おしまい)

参考:講師の方々のホームページ
宇佐美彰朗先生 http://www.usami-akio.com/
鈴木邦夫さん(リンクのページにもあります) http://www.banso.com/


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