「NSVA ラン&ウォーク講習会 & 伴走(歩)教室」 in大阪
2006年3月19日(日) 大阪府立盲学校
メグさんのレポートです

 (次はメグさんの文章です、メグさんのホームページから、ご本人の許可を
得て転載しています)

NSVAラン&ウォーク、伴走教室!

2006年3月19日はNSVAの教室が行われました。
兵庫、京都で行われてはきたけれど、大阪だけがまだだったのです。
ようやく、ここ大阪でも開催されました。
準備にあたっては、マラソン会場や、各地の練習会などでちらし配りをしていただいたり、
BBSにてPRしていただいたりと、多くの方々にお骨折りをいただき、
約100名もの皆さんをお迎えすることができました。
宇佐美先生の「歩く」という基本動作の成り立ちから「走る」にいたるまで、
とっても判りやすいお話しでした。
力づよく握手もしていただき、とっても感動でした!!  
クニさんの「伴走」についてのお話しも、いつもながら真心あふれるお話でした。
印象に残っていることを幾つか・・・

1. 必要以上の手助けはしない。
「周囲にたいして、障害者を無能に見せるから。」
これにはメグも思い当たることがあります。たとえば・・・
ある日のことです。
キャンディーの差し入れがありました。
伴に走って下さった方は、その日、初めてお会いする方でした。(男性)
キャンディーが配られると、その飴の包みをほどいて、口へ入れて下さったのです。
健常の大人同士、しかも、その日初めて会った人同士で、そんな光景、見受けられますか?
たまたま大人同士ではあったけれど、片方がブラインドでした。
その光景を初めて見た人は「ブラインドって飴の包みもほどけないんだぁ。口まで入れてあげないといけないんだぁ。」と思われてもしかたないでしょうねぇ。
もちろん、その伴走者さんは「親切」「優しい心」から、そうしてあげたのも、よくよく判っています。
けれど、それは、周囲の人々に、障害者の無能さをアピールしてしまうことになるのです。  シューズの履き替えにしてもそうです。
健常の方なら、触れなくても、一目瞭然で左右の違いがお判りになるでしょう。
ブラインドは、ちょっと足を差し込んでみると、左右の違いは判るのです。
その足を差し込んでいるのをご覧になった健常の方の多くは、 「あっ!それは逆です。」とか言われます。
ブラインドは自分なりの方法で確認できるのです。
教えていただかなくても、シューズの左右の違いは判るのです。
もちろん、こちらも親切心から言って下さっているのも、よくよく判ります。
それでは「どこまで手助けしたらいいか判らない」と言われる方もいらっしゃるでしょう。
障害者側が「お願いできますか?」というのを聞いてから、初めてそのとき、サポートをお願いしたいのです。

2. あなたの練習時間の、ほんの少しでいいので、分けてください。
よく、レースなどで不本意だったときの言い訳に、 「練習不足でした」なんて聞かれます。
ブラインドの場合は「走れない」といったら、本当に、ただの一歩も足を前に出すことができないのです。
文法的にも、実質的にも、ブラインドのほうが、全くの「練習不足」なのです。
けれど、ブラインドは、自分でできることもしています。
その場駆け足や、筋トレ、ストレッチ、ジムではトレッドミルなどなど。
円周走を取り入れている人もいます。 (メグはしていませんが)
お願いです!あなたの練習時間の、ほんのひとかけら、ブラインドにも、おすそ分けしてくださいませんか?

3. 気配りのできる伴走者に!
お世話になっている立場としては、言えないことが多いのです。
伴走者が、その日のランの最後に「この走りでよかったですか?」とか、 「なにか感じたこと、あったら言ってくださいね」などと訊いてあげてください。

4. 視野狭窄体験レンズ!
弱視の方々の見えぐあいを体験するレンズも作ってきておられ、伴走者さんたちは、視野狭窄の角度の変化の違いを体験されていました。
弱視の方も、伴走者さんがいて下されば、安心して、のびのびと走ることができるのです。

5. アイマスク体験!
伴走者さんたちは、アイマスク体験もされていました。
ブラインドの中には「アイマスク体験をした人とじゃないと走りたくない。」
と言われる方もいらっしゃるとか。  などなど、クニさんはブラインドの心の叫びを代弁して下さいました。
それから、メグからもお願いがあるのですが・・・。
レース会場やら、練習会場、イベント会場へ行ったとき、ブラインドをひとりぽっちにしないでほしいのです。
我が家なら、自在に動けても、見知らぬところでは、自由に動くことができないのです。
けれど、健常の方々は、会場内をあちこちへとアクティブに行動されています。
ブラインドも一緒に連れてってくださいませんか?
一つ所に、じぃーっとして待っているのって辛いのです。
もちろん、声をかけてからその場を離れられる伴走者さんもいらっしゃいます。
そして、戻ってきたときにも、忘れずに声をかけて下さいます。

 次に実際に体育館の中を誘導していただきました。
この日、パートナーを組んで下さったのは、日本100マイルクラブの、たまちゃんです。
も〜ビックリ!!お友達の声にそっくりだったんだもん♪
人まちがいしちゃってごめんなさいね。m(__)m
あったかぁーい雰囲気の、なんと!!サブスリーランナーです。
体育館の中を歩いたり、階段の上り下りをしました。
それから、外へ出て走ります。
やっぱ、外のほうが走りやすいです。
何周か走って、今度はブラインドはずっと走りっぱなしで、伴走者さんが、半周をするたびに、次々と変わってゆきます。
それはそれは、いろぉーんな方々と走りました。
お名前、憶えきれませぬぅ……(ぺこぺこぺこ)
あっ!久々、めっちゃ久々に、福嶋先生だ♪
2周ジョグして、一周ダッシュを3セットしていただきました。
こんなにも身長差があるのに(30センチ以上)手足はぴったし♪
4月から筑波へ転勤だとか。
寂しくなるは。もう、走っていただけないんだぁ。
今年は筑波合宿、行けるかな? あっ!ママ(NAMIさんの奥様ね)だ♪
ママは嬉しいこと言ってくれたっけ。
「メグちゃんとなら走りやすいよん!
ビギナーだと、走ってるときに伴走の側に何度もぶつかってきて大変!」
きっと、メグも走り始めたころって、そうだったんだろうなぁ・・・。
ブラインドも、伴走者さんに「走りやすい」って言っていただけるのって、とぉーっても嬉しい♪
ランママも忙しいスケジュールを調整して、来て下さった♪
疾風さんとも、今日、初めて走っていただきました。
いい感じでしたよん♪(^^)
疾風さんはアイマスク体験もされたとか。
タラちゃんも来てくれた。(^^)
つい、こないだ、京都シティを走ってくれた、ふってぃー☆&こばちゃんもいる♪
とにかく、厚着をしてたので、ぐるぐる走ってると、めっちゃ暑い!!  こんな風に、あっと言う間の教室でした。
メグが感じたことは、互いが互いのことを思いやる気持ちさえあれば、楽しく走って行けるんじゃないかな〜って。
これからも、どうぞよろしくお願いしますね。
(メグさんの文章おしまい)

参考:講師の方々のホームページ
宇佐美彰朗先生 http://www.usami-akio.com/
鈴木邦夫さん(リンクのページにもあります) http://www.banso.com/


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