和歌山城〜高野山ウルトラマラソン 110km
2006年10月15日(日)
サケもっとさんのレポートです

第20回 和歌山城〜高野山110km完走記

初めての110キロ、午前0時スタートでした。
土曜日の昼間は、夜のために少しでも寝ておこうと、
横になるのですが、緊張して、なかなか眠れませんでした。
結局夕方1時間ぐらい寝たような気がします。
眠れなかったのが、不安でしたが、
伴走のSさんとサブ伴走のTさんと和歌山へ移動、
受付に準備にと、ばたばたと時間が過ぎて、
スタート前の写真やらで、あっちゆう間にスタートとなりました。

街中はまだ明るいのですが、
距離を進むにつれて、暗くなってゆきます。
25キロぐらいからは、真っ暗だそうです。
夜中に走る、暗いところを走るとゆうのは、
うち自身、視力は、明るさもわからないため、
昼間走るのも変わりはありません。
ですが、伴走するとなれば、それはまったく違います。
足元のチェックは、明るいとき以上の注意が必要だったと思います。
なので、前半の夜が明けるまでは、ぼちぼちと走りました。

夜中は、すんごく静かで、普段うるさいところに住んでるウチには、
静か過ぎて、怖いくらいでした。
犬の鳴き声が、よく響いていて、ランナーの気配にほえてるようで、
今夜はずっとほえ続けて、きっと寝不足になるでしょうね。
そんな犬の鳴き声が聞こえなくなると、鶏の鳴き声に変わっています。
鳥の声や車の音、いろんな音がしてきます。
夜が明けてきたんだなーと感じました。
そんな時間に走ってる自分が、不思議でした。(笑い)

今回はじめて、往復のコースだったので、
前半はずっと帰り道のことを考えていました。
ここまで帰ってこれるかなーとか、
帰りは、どないなってるかなーなんて、
今、下ってるとゆうことは、帰りは、登りなんやと思うと
あんまり下ってほしくなかったです。(笑い)
でも、登りでは、帰りは下り!帰りは下り!!と
自分自身に気合入れながらがんばりました。

40キロぐらいの梨子ノ木峠では、
その後の高野山への登り7キロのために
途中、買っておいたおにぎりを歩きながら食べました。
ちょうど時間も6時半ぐらいだったでしょうか。
めっちゃおいしかったです。
その下りで、左膝になんか変な感じがありましたが、
下りも緩やかになるとましになってきて、ほっと一安心です。

さぁ、高野山への最後の登り7キロです。
そろそろいつもの、「50キロの壁」がやってくるのですが、
今回は、めちゃ元気で、上り終わってから、中間エイドに入る前に
2.5キロほどの距離調整のための折り返しがありましたが、
足も気持ちも切れずに何を食べようかと、食欲も十分でした。
ちょこっと食べ過ぎて、気分が悪くなるほどでした。(笑い)

後半は、高野山が世界遺産に登録されてから、観光客も増えて、
以前よりも大型バスが多くなっているとのこと、レース中は、
その交通規制もなく、コースは、すべて一般の道路を走るため、
安全第1でスタートです。

後半スタートして、30キロぐらいは、下り基調ですが、大きな峠が二つ、
もちろん上りは歩きました。
その下りの急なところで、前半の左膝の違和感が痛みとなって、
走ることはできず、歩いて様子を見ました。
でも、傾斜がゆるくなるにつれて、ましになってきて、平地では、
痛みもまったくありませんでした。
やっぱり、7,80キロから走ってると急な下り坂は、膝にもきついですよね。
まー、急なところでなければ痛みもなくなるので、何とかなるかな!と・・・。
今までのウチやったら、痛みが出ると「もうあかん!」なんて、
ひ弱なことを考えていましたが、たくましくなったなーと、
自分自身に感心しました。(笑い)

後残り、フルマラソンぐらいかなーなんて、話していたら、ちょうど12時の
お昼のサイレンがなりました。
スタート時のままのスタイルで、タイツをはいていたため、暑くて暑くて、
おなかも減ってくるし、
歩き出してしまいました。(トホホ)
途中、自販機があり、コーラを飲んでると、すぐ横の民家のおばちゃんが
地下水の水道を貸してくれはりました。
頭に足にと水をかけて、めっちゃ生き返りました。

そないこないしてると、和歌山のブラインドランナーMさんが走ってきはりました。
自販機で、飲み物を買って、先にスタート。
そのがんばりと伴走者さんの気合に元気もらって、後を追っかけてゆきました。
Mさんもがんばってはるから、ウチもがんばらなーと気合入りました。

残り、20キロ、やっと街中に戻ってきました。
またまた、車に要注意です。
二人分の幅では、走れないところが5,6キロぐらい続いたでしょうか。
これは、前もってわかっていたため、伴走のSさんと1.5人並びや1列並びで
走るための工夫をして、練習していました。
Sさんのリュックの肩紐の下側にロープを左右に通して、持てるようにしました。
ウチは左側に立つので、1.5人幅のときは、左ロープの付け根を持って走ります。
1列になるときは、ロープを伝って、真後ろへ移動します。
この1列並びはやっぱり不安ですが、1.5人幅は、車の多い、狭いところを走るのは、
とことこですが、とても安心して走ることができました。

そんな危ないところも無事通過して、後5キロの街中となりました。
歩道の段差に気をつけながら、自転車や歩行者に気をつけながら、でも、気持ちは
めっちゃ冷静で、もう終わるんだなーって、しみじみと感じました。

ゴールでは、写真を撮ってくれはるそうで、前のランナーと一緒にならないように
時間調整しながら
伴走のSさん、サブ伴走のTさんと3人で、並んで無事ゴールしました。
タイムは、16時間53分。
最長の走行時間でした。

ゴール後すぐは、ビールを二口ほどいただいただけで、酔いが回ってしまって、
後飲めませんでした。(トホホ)
まだまだウルトラランナーではありませんね。(笑い)

伴走のSさん、サブ伴走のTさん、長い時間ありがとうございました。
コース上で応援いただいた皆さん、ありがとうございました。
また、わーわーずの皆さん、他多くの皆さんに応援や激励をいっぱいいただいて、
ありがとうございました。

110キロ完走できたのも
長居の練習会やほか、いろんなところでの練習会で、
しつかりと走ることができたからだと思います。
お付き合いいただいた皆さん、ほんとにありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。



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